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略して「バタフライ効果」。男子団員二人中心のテキストを取り扱っています。
Posted by - 2026.06.10,Wed
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Posted by バタフライ効果 - 2009.12.26,Sat
(※別ジャンルで書いたものの焼き直しです。元の話より薄暗さが増量。というか、大幅に書き足ししたので同じネタを使ったと言ったほうが正しいです)

拍手[5回]


 
 蝶が一頭。
「蝶は、何で一頭なんでしょうね」
 ぽつり。
 零れた声。
「一羽のほうが似合うでしょうに」
 手のひらの中でばらばら。
 燐粉で汚れた指先きらきら。
 もう飛ばない。
 飛べない。
 さよなら。
 パンパンと手を叩いて払う。
 空気がキラリキラリときらめいていた。
 地面に落ちた羽の欠片踏み躙るその表情は氷みたいに透明で。
 まるでお前と、同じだな。
 無意識に落ちた声。
 まるで自分のものじゃないような響き。
 振り向いた顔。
 わらう。
 やわらかくやわらかく。
 西日に透けてひかる茶色の髪。
 伸びてきた指先、綺麗な爪の形、まだ少しきらきらと。
 遮られた光。
 覆われた視界。
 目を開いていても何も見えない。
 拒絶。
 
「そうですね。僕の存在は軽いですから」
 
 まるで蝶のようにひらひらと。
 引き千切られた羽のように。
 いつか青き巨人に薙ぎ払われて地に落ちるのか。
 いつか飛ばなくなるのか。
 お前も、その蝶のようにバラバラに。
 なぁ古泉。
 
「僕なんて、僕という存在なんて、望まれなければ存在しなかったんですよ」
 
 だから彼女が必要とする限りは、僕は飛ぶのでしょう。
 だから大丈夫だと?
 けれど。
 必要としなくなったら?
 必要でなくなったら?
 古泉は答えない。
 目は覆われたままだ。
 お前は、古泉、お前は、
「飛べよ」
「その時が来れば」
「ずっと飛んでろよ。落ちるな」
「落ちませんよ」
「壊れないでくれ」
「そう簡単にはお役御免にはなりませんよ、きっと」
「古泉」
 古泉がまた黙る。
 蝶の羽のように千切れて、
 きらきらと。
 燐粉をばら撒いて。
「…………どうして、あなたが泣くんですか」
 泣いてねえよ。
 うそつきですね、と古泉のもう片方の手が俺の頬を擦った。
 なぁ。
 なぁ、落ちるなよ。
 壊れるなよ。壊れてしまうなよ。
 お前という存在を、
 願う。
 願う、だけだ。
 古泉の手は目元から離れない。
 何も見えない。
 ただ、手の体温だけ。
 その手はきらきらと。
 燐粉で光をまとっていた。
 残像の中の指先はまだ、ひかりをまとっていた。
 俺は飛べない。
 一緒に飛べないということは、一緒に落ちることもできない。
 いつかは落ちるというのなら。
 もう飛ぶな。
 飛ばないでくれ。
 お前が軽いというのなら俺の分の重さも持っていけよ。
 地上に繋ぎ、
「お前は、」
 蝶にはなるな。
 同じように
 あの蝶のように
 バラバラに光をまとって。
 きらきらと、
 きらきらとこわれていくな。
 俺が重しになるから。
「いくなよ」
 いくな。
 もう飛ぶな。
 いつかは落ちるというのなら、
 

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