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略して「バタフライ効果」。男子団員二人中心のテキストを取り扱っています。
Posted by - 2026.06.13,Sat
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Posted by バタフライ効果 - 2008.06.16,Mon
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「僕は多分水をやりすぎてサボテンを枯らすタイプですよ」
「なんだよいきなり。タイプって…。まあ…確かにお前はそんな感じがするな。っていうか、サボテンに水やんなよ。やつらは砂漠で生きられるんだぞ。乾いた土地から空気中から水分吸収してんだぞ。湿気大国の日本でどうして枯らすほど水やる必要があるんだよ」
「だから僕はサボテンを枯らすタイプなんですよ」
「ああなるほど、うっかり水やっちまうわけだな」
「水を与えなくてもきっと枯らすと思いますけどね」
「どうしてだよ」
「何をしてもしなくても、植物を枯らす人間は枯らすんですよ」
「それがお前か」
「そうです。あなたは僕と違って上手そうですよね」
「いや、そうでもない」
「そうですか?」
「そうだ」
「あなたは何だかんだ言って面倒見がよろしいですし、育てるとなったら本とかネットとかできちんと調べて世話をしそうですけど」
「……だからだよ」
「だから?」
「俺はついつい肥料とかやりすぎて、手をかけすぎて駄目にするタイプだ」
「なるほど。蝶よ花よと甘やかした結果、箱入りにして本来植物自身が持つ環境適応力を弱くしてしまうわけですね」
「身も蓋もない言い方だが、だがまあ当たらずとも遠からずだな」
「お互い難儀なものですねぇ」
「まったくだ」
 僕の過度な好意は彼を駄目にする。彼の許容という名の甘やかしは僕をどこまでも弱くする。僕らの感情は互いを根腐れさせる。人はそれを恋に溺れるというけれど。
 いつか互いに与えすぎた水や養分が僕らを根まで腐らせることだろう。
 それなのに、それでも互いの手を放すという結論に辿り着けないのだから、僕らは大概終わってる。
「困ったものです」
「ほんとにな」
 枯れるとわかっていても。
 腐るとわかっていても。
「でも幸い、僕自身は雑草ですから」
 放っておいても嫌でも勝手に育ちますし、踏まれたってへこたれませんよ。
「奇遇だな。俺も雑草根性でな、しぶといだけがとりえなんだ」
 花も実も付けられやしない。
 けれど僕らは。
「日が当たらない場所でだって育つし」
「アスファルトだって突き破って育ってみせますよ」
 花も実も付けられやしない。
 けれど僕らはしぶとい。
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