拍手ありがとうございます。
以下返信です。
※注意※
この話はオフ本『Cat holic』に寄稿したファンタジー猫耳話『魔法使いの猫』と同じ世界観の話となっております。そのためこれだけ読んでも意味がわからない場合があります。(読んでいてもわからない可能性もあります…)
タイトルにあるとおり、あくまでボツネタです。お蔵入りにしようと思ってたんですが出しておきます。
「お前は信じるって何だと思う?」
「何よ、突然。そうねぇ…信頼する…じゃ、同じ意味よね。相手のことを疑わないってことかしら?」
私の返答にキョンが言う。
「信じるとは、それを本当だと思い込むこと、正しいとして疑わないこと」
随分とはっきり断言するわね。キョンにしては珍しいことに、辞書でも引いたのかもしれない。
真意がわからなくて、目で先を促すように見つめれば、
「俺は、裏切られてもいいという意味じゃないかと思った」
キョンは唇の端をほんの僅かに歪めて、ちょっと笑った。
「どういうことよ?」
「そのまんまの意味だ」
何よ、一人で勝手に語って勝手に納得して。
「私は路肩の電柱じゃないのよ。独り言なら一人でしてちょうだい」
盛大に眉をしかめてみせれば、キョンが居心地の悪そうに片手を持ち上げて自分の髪をぐしゃりと混ぜる。
言うか言わないかで少し迷ったのか、一拍置いてから、
「そいつの存在を丸呑みにして、その結果裏切られたとしてもいいと思った。勿論、そんなことがあればどんな理由であれ腹が立つだろうし、許せなくて恨んでしまうだろうことのも目に見えてるんだが、それで嫌いになるかっていうと、絶対にそんなことはないって気づいちまったんだ」
「……いったい誰の話よ」
「……さあ?誰の話だろうな?」
・・・・・
確約がない限り、結局のところ裏切りとは裏切られたと思う本人だけの問題だ。相手にも裏切ったという意識があるのなら、それはつまり互いの間に信頼に近いかそれに似た感情があった証拠でしかない。
自分勝手に相手に期待して、でもそのとおりにならなかったから、と勝手に裏切られたと思う。けれどそれでも、信じるから、裏切られてもいいんだ。
期待して、信じて、がっかりして、腹が立って、それでも俺はお前たちが好きだよ。
・・・・・・・・・・
あ、そういえばもう四月ですね。一日に何もなくてすみません。三月末から私は射手座の原稿との戦いをしていました。嘘吐いてる暇なかった。
勉強ができない人間が勉強ができる人間を理解できないように、勉強ができる人間にはできない人間を理解できない。
「つまり人間ってのは自分が想像できる以上のことは理解できないっていうことだな」
皮肉である。嫉妬も含んでいる。だがしかし、それを越える真実を語っている、とキョンは言う。
「つまりあなたに僕が理解できないように、僕にはあなたを理解することはできない、と」
「自分の枠の中での想像はできる」
「言動・行動からある程度の憶測も可能でしょう」
「だが本当に理解することは不可能だと俺は思うね」
「それはすべての人間に言えることでは?個々の人間である限り真実他者を理解することは不可能でしょう。エスパーでもない限り」
「……お前の、」
キョンは口を閉ざす。
お前の、絶対に崩れない敬語がある種の防衛ラインの一つである限り、古泉から敬語が取り除かれることがないことを知っている。それを越えた先に建て前ではない本音の古泉がいるのかはさておき。と、キョンは心中で突っ立っている自分の足元の影を見つめる。影は太陽の場所によって境界線の上にも容易くかかるが、キョンの生身はただ立ち尽くしている。
「……僕の、」
古泉は口を閉ざす。
僕の、すべてを差し出したとしてもこの世界の一部ですら僕のものにはならない。世界はほんの隅が欠けることすら許容しない。ならば理解などされたくも、したくもない。理解したいと思うことそれ自体が互いの境界を融解させる危険性があるのだから。と、古泉は心中でジェンガの積み木を積み上げて美しい塔を作り上げる。一本一本抜いていくゲームだというのに、古泉は隙間なく積み上がった美しい積み木の塔をただ眺めるだけだ。
互いに論点を曖昧にし、なおかつ要点に焦点を当てること回避し続ける。せいぜい互いの表面上を訳知り顔で撫で合う程度がふさわしい、とまったく異なる脳が二人分、相手の思考を思考し、あえて 相手の斜め上もしくは斜め下を探り続ける。
互いが真に恐れるは、世界か、それとも――。
世界を崩壊させる呪文は、多分誰もが知っている。
だがその呪文が嘘を吐くことも、誰もが知っている。
だから何も言わないでおくか、はたまた全く関係ないことを語る程度が丁度いい、と古泉が浮かべていた笑みを深くすれば、何かを察したのかしないのか、珍しくキョンも少しだけだが、笑った。
嘘を吐かないでおく一番簡単な方法は、口を閉ざしておくことだ。
・・・・・・・・・・
腹の探りあい的な。
間が開いたからとにかく何か出さなきゃと思うから、更に出てくるまでに時間がかかる…。
拍手ありがとうございます。
以下返信です。
それについて知っているか、知っていて傍観しているのか、知らないのか、では全然違うので。
東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト
「非実在青少年」規制問題・対策まとめ
『女性向け創作活動をしている人の為の、非実在青少年規制対策まとめサイト』
【東方】霊夢と魔理沙のよくわかる『青少年健全育成条例改正問題』
(↑ニコ動です。ジャンル関係ありませんがとてもわかりやすかったので)
あ、あと個人的にすごくわかりやすかったのが友人の3月16日の日記だったので、勝手に貼っておきます。
http://seaeeeeeeeel.blog106.fc2.com/
何か一つでも前例ができたら、あとは芋づる式にあれやこれやと規制かかるのは目に見えています。
文化は規制されたら廃れます。言論の自由、表現の自由、そういったものが規制されようとしているというこの事実が、私は恐ろしいです。有川先生の図書館戦争が現実になってしまう…。
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